《職場の教養に学ぶ》
お題: 虫の声
2026年10月14日(水曜)
【今日の心がけ】秋の静寂を味わいましょう
砂川昇建の思うところ
秋には都会も鈴虫などの鳴き声がどこからともなく聞こえてきます。都会も公園など意外と緑が豊かです。私は、マラソンするとき、涼しくて結構走れるようになる事が、秋が来た季節を感じる行事です。春は桜、夏は蝉、冬は雪と、比較的はっきりした象徴があります。それに比べて秋は、少し違います。秋は「何かが始まった」ことより、「何かが去っていった」ことで感じる季節なのではないでしょうか。あれほど騒がしかった蝉がいつの間にか聞こえなくなる。夕方になるのが少し早くなる。風に湿気がなくなる。夜、窓を開けると、どこからともなく虫の声がする。そして、朝外へ出た瞬間に「あ、涼しい」と思う。都会にいても、これが意外にはっきり分かります。鈴虫、コオロギ、マツムシなどの声は、姿が見えないところもいいんですよね。公園の植え込みや空き地、川沿いの草むらから聞こえてくる。「どこにいるんだろう」と思いながら歩く。日本では古くから、こうした虫の声を単なる雑音ではなく、季節を知らせる「声」として楽しんできました。マラソンで感じる秋は、面白い「季節の物差し」です。夏なら5km、10km走るだけでも「今日はもういいか」となる。汗が止まらず、身体に熱がこもります。 ところが、ある日突然、「ん?今日はまだ走れるな」となる。同じコースなのに身体が軽い。風が気持ちいい。汗はかくけれど苦しくない。「もう少し先まで行こうかな」と思える。これは気温計を見るよりも鮮明な、「自分の身体で測る秋」だと思います。そして、つかの間の秋も駆け足で過ぎて冬になるのです。「冬きたりなば、春とうからじ」
著者 砂川昇建




