《職場の教養に学ぶ》
お題:記憶を呼び起こす
2025年7月9日(水曜)
【今日の心がけ】生活のアイデアを探しましょう
砂川昇建の思うところ
日記にレシートを貼るという話です。なんとも、主婦的な発想ですね。最近は、スマホなどでの電子媒体が日記の代わりになるのではないかと思います。私も、職場の教養のコメントを記録していますが、石垣出張などもあり、書けない期間がありますが、前倒しで2週間分くらい書いてしまいます。仕事は追われるのではなく追うものです。書いた、コメントは、カテゴリ別に保存しています。社員が必要な心境のカテゴリをに検索して役立てば良いと思います。ところで、私達人間は、日々の出来事を動画として保存し再生する事ができます。どのような仕組みなんでしょうか?まず、新しい記憶を一時的に保存したりエピソード記憶(出来事の記憶)に関与する部分が、海馬(かいば)です。長期的な記憶の保管場所。視覚なら視覚野、聴覚なら聴覚野など、感覚ごとにバラバラに保存される場所が、大脳皮質(だいのうひしつ)です。感情に関連する記憶を強化する。特に「怖かったこと」「楽しかったこと」など感情が強い記憶は、扁桃体(へんとうたい)の役割です。記憶の検索、再構築に関与したり、過去の体験を「ストーリー」として再生する役割は、側頭葉・前頭葉です。ですから、脳には、「動画そのものが丸ごと保存されているわけではない」そうです。視覚情報、音、感情、体感、匂いなどが、脳のあちこちに「バラバラ」に保存されて、思い出すときは脳がそれらを「つなぎ合わせて再生」しているのです。記憶は「そのまま保存されたもの」ではなく、思い出すたびに脳が「再構築」しているため、思い出すたびに、少しずつ内容が変わってしまうこともあるのです。ところで、人間は視覚を先ず言葉で考えますが、犬やヤギは一つの物体をを見た時どのように考えるのでしょうか。犬やヤギは「言葉で物事を考えること」はできませんが、視覚・嗅覚・聴覚などの感覚情報を総合して状況を判断するそうです。つまり、人間も一つの物体として、安心、危険、えさをくれる、等と直感的に感じるそうです。人間は、他の動物と違い言葉で考える事で、情報処理(過去・未来・想像を言語でつなぐ)記憶の使い方(経験を「言語で整理」して未来行動を計画できる)抽象概念(抽象化・一般化が得意)他者への情報伝達(言語で複雑な内容を伝えられる)とこです。逆に、これが出来ない人間は動物と同じだともいえます。残念ですが、私の周りにもできない人が沢山います。
著者 砂川昇建




