《職場の教養に学ぶ》
お題:偉人から学ぶ
2025年11月1日(土曜)
【今日の心がけ】目標を掲げて仕事に取り組みましょう
砂川昇建の思うところ
郵便の父、前島密と言う人の功績についてです。一般の運送会社は、集荷した荷物に着店番号をマジックで書いて各方面別に仕訳します。何故、着店コードかと言うと、住所では小さくて見えないからです。郵便局の「仕訳(しわけ)」の仕組みは、一般の運送会社とはかなり異なっていて、非常に高度な自動化と、人の目による補完の両方で成り立っています。郵便物はおおまかに次の3段階で仕分けされます。1.区分局(集約局)での一次仕分け。2.配達局での二次仕分け(地域別)。3. 配達員が担当するルートごとの最終仕分け。郵便番号が正しく書かれている郵便物は、「区分機(自動仕分け機)」と呼ばれる大型機械で処理されます。OCRで宛名面をスキャン郵便番号を自動認識して、対応する地域ごとの出口へ振り分け、さらに、機械が読み取った情報をバーコード(IDコード)として印字します(宛名面の下部に黒いバーコードが印字されていることがあります)このバーコードには、郵便番号だけでなく「宛先の仕分けルート」なども符号化されています。以後の工程では、このバーコードを機械が読み取るだけで、スムーズに仕分けされます。つまり、郵便番号が正確なら、完全に自動で仕分け可能です。郵便番号が書かれていない、あるいは読みにくい場合(汚れ・崩し字・外国宛てなど)は、機械が「読めなかった郵便物」として分岐し、人工(にんこう)仕分けに回されます。専用の端末を使って、作業員が画面上で宛名を見ながら、住所をタイプ入力します。このときも、入力結果に基づいて機械がバーコードを印字し、以後は自動仕分けに戻ります。地域ごとの配達局(例:○○郵便局)に届くと、その局内で「配達順」に再仕分けされます。結果として、配達員がバイクに積む順番に並んだ状態で渡されます。このように、システム化されているので翌日には配達できるのですね。
著者 砂川昇建




