《職場の教養に学ぶ》
お題:猫の日
2025年8月7日(木曜)
【今日の心がけ】動物に関心を向けましょう
砂川昇建の思うところ
石垣島にも「猫島」が存在します。実際には、埋め立て地にある公園ですが、心無い人が猫を捨てに来るのです。石垣島のような温暖な島嶼部では、外飼い・野良猫にとって比較的暮らしやすい自然環境があり、エサを与える人や観光客も多いため、外で暮らす猫が多い。しかし、その猫の多くは「捨て猫」=飼い主により意図的に遺棄された猫です。繁殖力が高いため、避妊・去勢が行われない場合、数年で数十倍に増えることもあります。何故、猫を捨てるのか?引っ越しや生活環境の変化、思いつきで飼ってしまった、繁殖してしまい手に負えなくなった、「自然の中でなら生きられる」と誤解、どの理由も、人間の無責任さや知識不足に起因しています。猫島で暮らす猫は、一見、自由で幸せそうですが、悪意ある人間や動物に襲われることもあるかも知れません。私達人間もそうですが、一匹狼で仕事すると、危険な事になる事があるのです。猫を捨てる人、ボランティアで助ける人、そして猫の気持ち、これらが複雑に絡み合う現実ですが、このような問題は、人間自身が作り出す「無明」です。無明とは、心理を知らず迷う事ですが、人間が猫を「物」として扱い、命ある存在としての責任を忘れてしまうのは、仏教で言う「無明」の状態です。例えば、「面倒になったから捨てる」「自然の中なら大丈夫」というのは無知ゆえの行為です。捨て猫問題は、命の価値と人間の心の在り方を試されている問いでもあります。
著者 砂川昇建




