砂川昇建会長ブログ 職場の教養に学ぶ!~転ばぬ先の杖~

砂川昇建 職場の教養に学ぶ!~転ばぬ先の杖~

《職場の教養に学ぶ》

お題:はちみつと蜜蜂の恵み

2026年8月3日(月曜)

【今日の心がけ】小さな働きに思いを巡らせましょう

砂川昇建の思うところ

はちみつは「花の蜜そのもの」ではなく、ミツバチが花の蜜を自分の体の中で加工し、さらに巣の中で熟成させた食品なのです。花の種類ごとに蜜に含まれる糖分や香りの成分が異なるため、できあがるはちみつも違います。例えば、アカシア:透明感があり、上品であっさりした甘さ 。レンゲ:やさしい香りで、日本人になじみのある味。みかん(かんきつ):爽やかな柑橘の香り。そば:黒っぽく、濃厚でコクが強い。マヌカ:独特の風味があり、薬草のような香りも感じられる。また、同じ花でも、気候や土壌、咲く時期によって味や香りは少しずつ変わります。ワインが産地によって風味が違うのと少し似ています。働きバチは長い口(口吻)を使って花の蜜を吸います。蜜は普通のお腹ではなく、蜜胃(みつい・はちみつ胃)という専用の袋に入れて持ち帰ります。この蜜胃は運搬用のタンクのような役割をしています。蜜胃の中では、ミツバチが持つ酵素(主にインベルターゼ)が働きます。花の蜜に多く含まれるショ糖は、ブドウ糖、果糖、へと分解されます。このため、はちみつは消化しやすく、甘さもまろやかになります。巣に帰った働きバチは、集めた蜜を別の働きバチへ口移しで渡します。この受け渡しを何度か繰り返す間にも、さらに酵素が加えられ、蜜は少しずつ濃くなっていきます。加工された蜜は六角形の巣房に入れられます。しかし、この時点では、水分が50~70%もあり、とてもさらさらしています。そこで何百匹ものミツバチが羽を一斉に羽ばたかせ、巣の中に風を送り続けます。 この風で水分が蒸発し、蜜はどんどん濃くなります。水分がおよそ17~20%くらいまで減ると、腐りにくい状態になります。ミツバチは「もう完成した」と判断すると、巣房に蜜ろうでふた(封蓋)をします。これが私たちが食べる熟成したはちみつです。沖縄・宮古島では、季節ごとにさまざまな花から蜜が集められます。代表的な蜜源には、月桃(げっとう)や南国の野草、樹木の花などがあり、地域によってはマンゴーやシークヮーサーの花からも蜜が集められます。そのため、宮古島のはちみつは南国らしい華やかな香りや、やさしい甘さを持つものが多く、採れた季節によって風味が変わるのも魅力です。ミツバチは体長わずか1~1.5センチほどですが、小さじ1杯(約5グラム)のはちみつを作るために、何千もの花を訪れます。一匹ではなく、巣全体の働きバチが力を合わせて集め、酵素で加工し、羽で風を送り、時間をかけて熟成させることで、あの一滴のはちみつができあがるのです。だからこそ、はちみつは自然とミツバチの共同作業が生み出した、とても貴重な贈り物なんですね。

著者 砂川昇建

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