砂川昇建会長ブログ 職場の教養に学ぶ!~転ばぬ先の杖~

砂川昇建 職場の教養に学ぶ!~転ばぬ先の杖~

《職場の教養に学ぶ》

お題:真の文明

2025年7月27日(日曜)

【今日の心がけ】自然環境との共存を意識しましょう

砂川昇建の思うところ

足尾銅山鉱毒事件は、日本近代化の象徴とも言える一方で、「国益と人命の対立」という永遠の課題を浮き彫りにした歴史的事件です。時期:明治時代(1880年代〜1900年代)。場所:栃木県・渡良瀬川流域。主体:古河鉱業(足尾銅山の運営企業)/被害者:農民・住民。被害:銅の精錬で発生する鉱毒(ヒ素・鉛・硫酸など)が河川に流出 → 水質汚染・農作物壊滅・住民の健康被害。対応:政府・警察が企業を擁護し、住民の声を弾圧。社会運動:田中正造(元衆議院議員)が辞職して天皇に直訴し、環境正義の先駆けとなった。この事件の功罪を整理してみましょう。近代産業の発展→足尾銅山は当時の日本有数の鉱山であり、銅の輸出で国家財政を支えました。日本の工業化・軍需産業の基礎資金源となった。鉄道・道路・電力などの整備が進み、地域の都市化にも影響を与えました。環境運動、住民参加、政治的発言権を考える契機となった。多くの農家が土地と暮らしを奪われ、自死や離散に追い込まれました。人間より「鉱山と税収」が優先された構造。渡良瀬川の流域一帯が壊滅。被害は数十年続き、一部は現在も完全には回復していません。古河鉱業と政府の癒着により、住民の訴えは圧殺されました。「国益」と称して、人権が犠牲になった典型例です。現代ではテクノロジーでこのような事件を回避できるか?環境モニタリング技術の進化、浄化・処理技術の向上、法制度の強化などで昔とは違います。いくら技術が進んでも、「人の命をどう位置づけるか」「犠牲を出してまで得る利益を是とするか」という根源的な問いには、テクノロジーでは答えられません。田中正造の言葉に「真の文明は山を荒らさず、川を荒らさず、人を殺さざるべし」があります。この言葉が今も重く響くのは、社会の価値判断は常に人の手に委ねられているからです。弊社は、巨万の富を得る大企業ではありませんが、教育事業をとおして人材を育成すると言う点では、社会的な意義がある企業と言えます。

著者 砂川昇建

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