《職場の教養に学ぶ》
お題:場を清める
2025年10月8日(水曜)
【今日の心がけ】整理整頓に心を込めましょう
砂川昇建の思うところ
「整理整頓」「あいさつをする」「掃除をする」このような基本的な事をする事が会社の成長につながるのでしょうか?表面的には「掃除をしても売上は上がらない」「挨拶しても利益は出ない」と思われがちです。しかし実際には、これらの行為は「形」以上の意味を持っています。これらは目に見えにくい「因果の積み重ね」であり、結果として組織の土台を固め、長期的な成長につながるのです。「今日の挨拶一回が直接利益になる」わけではない。しかしそれが積み重なると、信頼・人間性・文化として「線」になり、未来を形づくる。仏教でいう「縁起」の思想と重なります。つまり、因果関係や相関関係は説明できませんが、私の経験上から「Yes」と言えます。昔、飛び込みで商品を売っていた時代、会社でスリッパを履いていたり、雑誌や新聞が社内に置いている会社は大抵、倒産しています。反面「お客様おかえりだぞ」全員が立ち上がって「有難うございました」と言う会社もありました。その会社は、上場して大きな会社へと成長しています。会社も個人も、「点」ではなく「線」でつながっていると思います。つまり、些細な事でも、仕事に取り組む姿勢や結果につながっているのだと思います。「売り上げをあげればいい」「自分の事だけやればいい」このような一見合理的な考えは、いずれ、つながった線の先には「衰退」が待っています。「色即是空・空即是色」は、形(色)は空(実体がない)であり、空(無形の真理)は形(色)として現れる。という意味です。挨拶や掃除という「色(形)」は、一見すると売上や業績と直接関係のない「空虚な行為」に見える。しかしその「空(心の在り方・姿勢)」が「色(成果・文化・業績)」として現れる。だから、「形を整えること」は同時に「心を育てること」であり、その心がやがて成果を生む。つまり「色即是空・空即是色」は、形と心、行動と成果は切り離せないということを示しています。
著者 砂川昇建




