《職場の教養に学ぶ》
お題:成功と成長
2025年12月4日(木曜)
【今日の心がけ】仕事を通して成長しましょう
砂川昇建の思うところ
成功する事ではなく成長する事を目標にすると言う話です。1980年代末から1990年代にかけて、「ゆとり教育」や「個性尊重」の考え方が広まりました。その影響で、特に小学校低学年では「勝ち負けよりも協力を大事にする」指導を行う学校が出てきました。例として、「運動会で全員一緒にゴール」「順位をつけない競技」などが報道され、「競争を避ける教育」として話題になりました。2000年代以降、「競争を避けすぎた」ことへの反省もあり、再び「がんばる力」「達成感」「チャレンジ精神」を重視する方向に戻っています。現在の学校行事では、順位をつける競技も多く行われていますが、低学年では「みんなで楽しく参加する」要素を重視する傾向も残っています。日教組は「学校5日制」「ゆとりある学校づくり」などを1970年代から提唱しており、ゆとり教育という方向性の発端に関わったとされる側面があります。文科省および政府側としては、「ゆとりと充実」というキーワードで教育課程を改め、「臨時教育審議会(臨教審)」などが教育政策の検討を行いました。日教組や文科省の都合で「ゆとり教育」が進められたとしたら、子供達は可哀想ですね。「社長になる」「お金を稼ぐ」「有名になる」といった成果は、一種の成功の形です。しかし、それだけでは必ずしも「人としての成功」ではありません。成金的な成功:結果は出しても、信頼・尊敬・誠実さを欠くことがある。人間的な成功:失敗や挫折を通して、他者への理解と成熟を得た人。つまり、成功の価値を決めるのは「結果」ではなく、「過程」と「影響」です。「成長」とは、昨日の自分よりも少し良くなった状態です。それは外面的な成果ではなく、内面的な変化や学びの積み重ねによって起こります。成功は「点」、成長は「線」。成長の積み重ねの先に、真の成功がある。
著者 砂川昇建




