砂川昇建会長ブログ 職場の教養に学ぶ!~転ばぬ先の杖~

砂川昇建 職場の教養に学ぶ!~転ばぬ先の杖~

《職場の教養に学ぶ》

お題:言葉で確かめる

2026年8月27日(木曜)

【今日の心がけ】明確に言葉にしましょう

砂川昇建の思うところ

「以心伝心」と聞くと、「言葉にしなくても分かり合う」という意味で使われがちですが、ビジネスでは少し違います。以心伝心とは、相手の判断基準を深く理解しているから、言葉が少なくても同じ判断ができる状態です。これは最初からできる能力ではなく、長い経験によって獲得されます。世阿弥はまず「守」が重要だと説きました。守→師匠の型を忠実に守る。破→型を理解した上で改良する。離→自分だけの芸へ昇華する。新人教育も全く同じです。例えば営業でも、新人は「私はこう思います。」自分の視点が中心です。ベテランは「まず、お客様は何を望んでいるか考えよう。」という違いがあります。新人は「自分の考え」が中心ですが、熟練者は「会社ならどう判断するか」「社長ならどう考えるか」「お客様ならどう感じるか」という視点で物事を見ています。 つまり、最初に学ぶべきなのは、自分の意見ではなく、判断基準なのです。なぜ新人は自分の考えを主張したがるのか?これは何千年も変わらない人間の性質でしょう。孔子も「学びて思わざれば則ち罔し。思いて学ばざれば則ち殆し。」と言いました。つまり、考えるだけでは危険であり、まず学ばなければならない。ところが若い頃は逆になります。「自分は新しい。」「古いやり方は間違っている。」と思いやすい。経験が少ないため、「何を知らないか」を知らないのです。心理学では「ダニング=クルーガー効果」と呼ばれる現象にも通じます。武道でも、茶道でも、寿司職人でも、まず何年も見て学びます。昔の弟子は 「教えてください」とはあまり言いませんでした。師匠の、歩き方、話し方、判断するタイミング、優先順位、を観察していました。だから「以心伝心」が成立したのです。言葉ではなく、「判断の型」を学んでいたからです。ビジネスでも同じで、優秀な新人ほど、こんなことを考えています。「部長ならどう判断するだろう。」「社長ならここで何を優先するだろう。」これを何百回も繰り返します。すると、やがて「言われなくても動ける」ようになります。これが本当の意味での「以心伝心」です。ですが多くの新人は最初から「離」に行く人がいます。これは、「型を知らない自己流」になります。武道ならすぐ負けます。プログラミングなら保守できません。経営なら会社を潰します。だから世阿弥は、「守」を最も重要視したのです。組織で信頼される人ほど、「自分の考えを持っている人」ではなく、まず組織の判断基準を深く理解し、その上で必要な場面では新しい価値を付け加えられる人です。その積み重ねが、やがて言葉を多く交わさなくても通じ合える「以心伝心」の関係につながるのだと思います。

著者 砂川昇建

未経験でも可能! 失敗しない働き方 貯蓄して働こう! ワンチーム型開発スタイル リアライズする会社 ベアフォスターホールディングス

過去の記事

過去記事カテゴリ一覧

みにプロ プログラマー 研修 砂川昇建 みにプロ 特別選考会 みにつくプログラミング 砂川昇建 みにプロ 無料体験セミナー 砂川昇建 みにプロ 失敗しない働き方 砂川昇建