《職場の教養に学ぶ》
お題:今年の漢字
2025年12月12日(金曜)
【今日の心がけ】1年を振り返ってみましょう
砂川昇建の思うところ
漢検協会は 「公益財団法人」 です。つまり、「営利を目的とする普通の株式会社」ではなく、公的な公益目的をもつ非営利の財団法人という形態。2009年に、当時の理事長らが協会の会計を私的流用したとして問題になりました。たとえば、協会資金で理事長の実家の墓碑を建立したり、協会名義で購入した邸宅を放置したり、関連企業との不透明な取引があったと報じられています。この問題を受けて、当時の理事長および副理事長は背任罪で起訴され、最終的に実刑判決(懲役2年6月)が確定しました。このような重大な不祥事があったため、協会の公共性・透明性に対する社会的信頼は揺らぎました。以降は「漢字・日本語の普及啓発」「検定事業」「研究活動」などを公益目的で運営しており、営利企業としてではなく、“公益団体”としての体裁に整えられています。協会の事業内容も多岐にわたり、検定試験(日本漢字能力検定=「漢検」)の実施や、教材・書籍の出版、漢字文化イベント、研究支援など。「学びのインフラ」を支える公益事業をうたっています。私の今年の漢字は、少子化や増税など、困難な出来事の解決方法に気づき工夫して乗り越えていく「工」です。
著者 砂川昇建




