《職場の教養に学ぶ》
お題:素直に聞く
2025年5月9日(金曜)
【今日の心がけ】積極的に教えを受けましょう
砂川昇建の思うところ
「吾十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳順(したが)う。七十にして心の欲する所に従えども、矩(のり)を踰えず。」「耳順」とは直訳すれば「耳が順う」こと、つまり「他人の話がすんなりと耳に入ってくる」という意味です。ただし、これは単に「人の話を素直に聞く」という表面的な意味ではなく、もっと深い理解が含まれています。孔子が言ったのは「60歳になると、人の言葉を聞いても反発せず、自然に受け止められるようになった。」「その背景や意図、含意までも理解できるようになった。」「自分の価値観や経験が成熟したため、相手の立場を理解し、無理なく受容できる。」つまり、単なる「従順さ」ではなく、「深い洞察と寛容さ」による理解の境地です。若い内は「唯我独尊」自分の主義主張があくまで主体ですが、習熟してくると他社の主張も理解できる余裕が出来てきます。相手と同じ経験を積み重ねたからです。「Like a lolling stone」
著者 砂川昇建




