《職場の教養に学ぶ》
お題:挑戦を支える言葉
2026年6月28日(日曜)
【今日の心がけ】前向きに取り組み続けましょう
砂川昇建の思うところ
エジソンは実用的な白熱電球を作るために、フィラメント(発光部分)の材料を数千種類試しました。有名な言葉として、「私は失敗したことがない。うまくいかない方法をたくさん発見しただけだ」というものがありますが、このままの表現を本人が正確に言った記録ははっきりしません。しかし、彼が失敗を実験データとして扱っていたことは確かです。1890年代、エジソンは低品質の鉄鉱石から鉄を取り出す事業に巨額投資をしました。しかし、その頃に高品質な鉄鉱石が安価に採掘されるようになり、事業はほぼ失敗に終わります。多額の損失を出しましたが、そこで開発した粉砕技術や処理技術は後に別の事業へ活用されました。エジソンはアルカリ蓄電池の開発に約10年を費やしました。性能不足や不具合が続き、多くの試作品が失敗しました。それでも改良を続け、自動車や産業用途で利用される蓄電池を実用化しました。エジソンは天才発明家として知られていますが、事業面では必ずしも全勝ではありませんでした。例えば、電力システムをめぐる「直流 vs 交流」の競争では、最終的に交流方式が主流になりました。エジソンの価値は「失敗しなかったこと」ではなく、失敗を記録し、分析し、次の実験に反映したことにあります。エジソンの人生を見ると、「成功した人は失敗が少なかった人ではなく、失敗から学ぶ回数が多かった人」と考えることができます。
著者 砂川昇建




