《職場の教養に学ぶ》
お題:納車日の洗車
2025年11月26日(水曜)
【今日の心がけ】物の働きに目を向けましょう
砂川昇建の思うところ
日本では古くから、万物に魂・神が宿るという考えがあります。針供養(折れた針を供養する)。人形供養。刀剣を神聖視する文化。茶道具・道具類を「道具様」と敬う。物がただの道具ではなく、魂を持つ存在として接してきました。又、捨てずに生かす、修理して長く使う、最後まで使い切る、世界的に評価される日本語「もったいない」のひとつです。世界にも同様な考えはあるようです。北欧→修理文化「リペア文化」、長く使う美徳。インド→アニミズム思想、物にも霊性を認める。ヨーロッパ→古い家具を“家宝”として継ぐ文化。アメリカ→「思い出の品」「家族の象徴」の保存文化。ただし、日本のように道具そのものを祀る文化はとても独自性が強いです。私は、27年前、起業する時に買ったビジネスバッグを今でも大切に使っています。壊れると自分で直して使っています。年に何回は洗って綺麗にします。ファスナーが壊れるとさすがに直せないので修理に出しますが、大抵「お客さん、買い換えた方が安いですよ」と言われます。雨の日も、風の日も、調子がいい時も悪い時も一緒に戦ってきた唯一の戦友です。まさに、プライスレス、出会えたことも、一緒に仕事出来た事も、大切な人生の思い出です。
著者 砂川昇建




