《職場の教養に学ぶ》
お題:芸術作品のテーゼ
2025年8月4日(月曜)
【今日の心がけ】過去の経験を未来に活かしましょう
砂川昇建の思うところ
「ゴーギャンとゴッホのテーゼ(対立・思想の違い)」については、芸術観・人生観の対立という観点から理解すると明確になります。 彼らは一時期、南フランスのアルルで共同生活をしていましたが、芸術に対する考え方の違いが衝突の原因になりました。ゴッホ→ 感情の爆発、内面の表現・衝動的で直感的、筆触の激しさ・ 強烈な原色、感情のまま・絵画を感情の解放ととらえた・自然と一体化しようとした・夢見た「芸術家の楽園」一方、ゴーギャンは→知性と構成、象徴的意味の重視・緻密で計算された構成、理性的な構図・色に象徴的意味を込める(非写実)・絵画は思索と計画の産物・自然を変形・象徴として使った・短期間で幻滅し、ゴッホに反発。ゴーギャンとゴッホはアルルの「黄色い家」で共同生活を始めましたが、意見が対立し続け、関係は悪化。そして、激しい口論の後、ゴーギャンが家を出ると、精神的に錯乱したゴッホが自らの耳を切り落とすという事件が発生。ゴッホとゴーギャンの対立は、芸術における「本能的な感情の表出」と、理性的な構成と象徴」の対立ともいえます。以後、2人は決定的に決裂しました。芸術とは何なのでしょうか?
著者 砂川昇建




