《職場の教養に学ぶ》
お題:過去の自分
2025年7月10日(木曜)
【今日の心がけ】相手の気持ちを理解するように努めましょう
砂川昇建の思うところ
受験生の息子が「パパは子供の頃勉強していたの」と返されて言葉が詰まった話です。そして、自分の襟を正したいと反省した話です。つまり、子供の頃モーレツに勉強していなかった親は、子供に「勉強しなさい」と言えなくなるのでしょうか?とても面白い視点です。パパは、反省する前に「勉強する事の本質」を学ぶべきです。伝える事は次のような事だと思います。正直に言うと、パパも子供のころ「なんで勉強しないといけないの?」って思ってた。宿題はイヤだったし、ゲームや友達と遊ぶ方が楽しかった。でも、大人になって社会に出てから、痛いほどわかった。勉強する事の本質は、「勉強することで、自分で道を選べる人間になれる」勉強しないと、「選べない人生」が待ってる。「やりたいこと」より「できること」しか選べなくなる。福沢諭吉は約150年前にこう言っています。「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」つまり、生まれで人の上下が決まるわけじゃない。「学ぶか学ばないか」「努力するかしないか」の違いで、「学ぶ者は自分で未来をつかむ」ことができる社会を作りたいと考えたのです。昔は、家の身分やお金持ちかどうかで人生が決まった。今は、努力次第で「家柄」や「お金」関係なく人生を変えられる社会になった。つまり「メルトクラシー」が実現されたのです。勉強して得た力=社会で役に立つ力=社会で評価される力を、150年前の福沢諭吉は夢見ていたのです。でも今の時代は、スマホやSNSや動画で「ラクして成功」「一発当てたい」「簡単に有名になりたい」みたいな空気があふれてる。正直パパも若いころは「できるだけラクして生きたい」と思ってた。けど、社会に出てわかった。ラクして得たものは、すぐ無くなる。努力して得たものは、一生の財産になる。勉強は、テストで良い点を取るためだけじゃない。 「自分の人生を、自分でコントロールできる人間になるため」「選べる大学、選べる仕事、選べる生き方」「家族を守れる力、人を助ける力、社会に価値を生み出す力」を身に付けるためです。会社が学生を面接で重要視しているのは、「サイン」「コサイン」「タンジェント」が出来るかではなく、「努力できる才能があるか」です。その一つの「証拠」が「学歴」です。
著者 砂川昇建




