《職場の教養に学ぶ》
お題:一人一人の意識
2025年11月22日(土曜)
【今日の心がけ】決まりごとをしっかり守りましょう
砂川昇建の思うところ
コンプライアンスの話です。日本で「コンプライアンス」が社会的に強く意識され始めたのには、いくつか象徴的な事件があります。単に法律を守ることではなく、倫理・道徳・企業文化の問題として議論されるきっかけになった出来事です。山一證券自主廃業→不正会計(簿外債務隠し)で経営破綻。雪印集団食中毒事件→安全より保身の隠ぺい体質が露呈三菱自動車リコール隠し、数十年の隠蔽が発覚。ミートホープ偽装→食品偽装問題。三菱ふそう再リコール隠し→組織文化の病巣が話題に。個人情報大量漏えい事件多数→Yahoo、三菱UFJ、公務員など。「法令順守だけでは不十分」「企業倫理・ガバナンスが必要」という考えが広がりました。個人情報保護法やPマークが普及しましたが、形だけの運用になりがちで、チェックリスト文化が定着。コンプライアンス = 書類作ること ”という誤解を生んだ面もあります。法は最低ライン、 倫理は理想の基準、文化は日常行動、コンプライアンスの真髄は「正しい選択ができる組織文化」です。法律があるから守る、罰則があるから守る、ではなく、社会の信頼を裏切らない、間違いを報告できる風土 正しいことを正しいと言える倫理観が必要です。日々の、業務に流されずにしっかりと倫理観をもった精神を維持しましょう。
著者 砂川昇建
 
		 
		 
		 
		 
		
	
			



