《職場の教養に学ぶ》
お題:世代の違いを越えて
2026年1月12日(月曜)
【今日の心がけ】相手を尊重する気持ちを持ちましょう
砂川昇建の思うところ
海外でも 「成人=すべて自由」 という国はほとんどありません。日本と同じく、権利は段階的 なようです。日本では、成人年齢は、18歳です。飲酒・喫煙:20歳、公職選挙権:18歳、アメリカ合衆国では、成人年齢:18歳、飲酒:21歳、銃の購入や運転免許なども州ごとに細かく制限、イギリスでは、成人年齢:18歳、飲酒:18歳(ただし提供・購入に細かな条件あり)。ドイツでは、成人年齢:18歳、ビール・ワイン:16歳、蒸留酒:18歳、成人とは、「成人=法的責任を負える年齢」身体・健康・社会的影響が大きい行為は別枠で管理。国民に「完全な自己責任」を一気に与えることはしない。つまり、日本だけが分かりにくいわけではなく、どの国も“段階的自立”を採用していると言えます。現代社会では、新入社員に対して主体性を持たせたり意見を聞いたりする風潮があります。昭和の世代はそうではありませんでした。昭和と現代の差は“能力”ではなく“順番” だという点です。昭和型は、まずやらせる、失敗する、自分で考え始める。現代型は、まず考えさせる、意見を言わせる、それからやらせる。本来、主体性は、経験の「結果」として生まれるものであって、最初から要求するものではありません。結論としては、昭和型 → 人を潰しやすい。現代型だけ → 人が育ちにくい。これから必要なのは、初期は、昭和型(黙々とやる・型を覚える) 中期:混合型(理由を知る・小さく任せる)。後期:現代型(主体性・判断を委ねる)つまり、「習うより慣れろ → なぜそうするのか → 自分で決める」という段階設計が不可欠です。「若者を否定したい」のではなく、「育て方の無理」を冷静に見る必要があると思います。主体性は、「仕事ができるスキルが身に付く」「自分が求められている事と役に立てることが理解できる」「全体と自分を客観的にみる事が出来る」 この3つが揃って、あとから芽生えるものです。つまり、「習うより慣れろ → なぜそうするのか → 自分で決める」という段階設計が不可欠です。
著者 砂川昇建




