砂川昇建会長ブログ 職場の教養に学ぶ!~転ばぬ先の杖~

砂川昇建 職場の教養に学ぶ!~転ばぬ先の杖~

《職場の教養に学ぶ》

お題:移ろいに学ぶ

2026年7月3日(金曜)

【今日の心がけ】まず行動してみましょう

砂川昇建の思うところ

人間は、自分の根拠もなく考えた事を正義と考え行動します。しかし、成功した多くの人は、行動を通して考え方を変える事の大切はを理解しています。多くの人は、「自信がついたら挑戦しよう」「納得したら始めよう」と考えます。しかし心理学では逆です。行動→経験、考え方が変わる→次の行動が変わる、という順番なのです。つまり、行動が思考を作る、ということです。心理学者 レオン・フェスティンガー が提唱した理論、認知的不協和理論があります。人は「考え」と「行動」が一致していないと強いストレスを感じます。例えば、「人前で話すのは苦手だ」と思っていた人が、勇気を出して講演を10回続けるとします。すると脳は、「苦手なのに10回もやるわけがない」と矛盾を感じます。そこで、「実は私は人前で話せる人間なのかもしれない」と考え方を書き換えてしまいます。つまり、行動が自己認識を変えるのです。自己知覚理論を唱えた、心理学者 ダリル・ベム はさらに面白いことを言っています。人は「自分の心」を直接知っているわけではなく、自分の行動を見て、自分を判断している、というのです。例えば、毎日5km走る人は 「私はランナーだ」と思います。毎日勉強する人は「私は勉強する人間だ」と思います。つまり、行動がアイデンティティを作るのです。失敗する人は、考える→もっと考える→完璧を目指す→結局やらない、となります。 脳は経験しか信じないのです。これは脳科学でも同じです。 「できる」と100回考えても脳は証拠がありません。しかし、1回成功すると、脳は「あ、本当にできるんだ」と学習します。つまり、知識より経験、経験より行動、なのです。 PDCAよりもOODAが強い理由があります。近年は、PDCA、Plan(計画)Do(実行)Check(確認)Action(改善)よりも、OODAループ、Observe(観察)Orient(状況判断)Decide(決定)Act(行動)の方が変化の激しい時代には適していると言われます。重要なのは、Act(行動)までを非常に短い時間で回すことです。行動するから情報が増え、情報が増えるから判断が良くなります。「考えてから動く」は実は危険、考えるだけでは情報は増えません。しかし、行動すると、成功した、失敗した、相手の反応、新しい問題、思わぬ発見、という現実という最高品質のデータが手に入ります。つまり、考えるだけでは仮説しかない。行動すると事実が手に入る。行動する人ほど賢くなるということです。学校では、知識、実践、 ですが、社会では、実践、反省、知識、再実践です。つまり、経験を伴った知識だけが本当の知恵になります。行動の本質とは、「自分の考えが正しいかどうかを、現実に問いかけること」だと思います。頭の中で考えたことは、あくまで仮説です。行動すると、現実が答えを返してくれます。その答えを受けて考え方を修正し、また行動する。この循環によって、人は少しずつ現実に適応し、成長していきます。「継続とは答えを探すことではなく、気づきを得ること」という考えや、世阿弥の「初心忘るべからず」に響き合います。

著者 砂川昇建

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